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県センターの直虎とよっちゃん

熊本大震災をきっかけに
県のセンターを訪問し
猫たちの状況をみなさまにお知らせしたり
呼びかけたりレスキューしたり...
チームでできることをお手伝いしています

現在は市と県のセンターを私とスタッフで手分けしていて
県はスタッフ2名で訪問

今日は県を訪問してくれるスタッフが
長い期間をかけてもなおうまくいかない行政との温度差に苦悩しています


9日は同センターより容体の悪い2匹を一時保護しました

2019051001 
昨年7月13日に天草保健所から移送され同センターへ収容された直虎
一緒に子猫も持ち込まれ
生後約2か月が3匹
生後約4か月が3匹
生後約半年が2匹
全ての親が直虎という情報でした

避妊手術の要望をあげた末に3月末にようやく避妊手術を実施してもらうも
その後の食欲があがらなかったようです
収容当初2kgだった体重も徐々に減少し5月に入ると1.9kgにまで減少

実はスタッフが4月末の訪問で異変に気付き
職員さんに尋ねたものの気になる点はないと返答

しかしその後県の主治医を受診しFIP疑いだということが判明
皮下補液1度、抗生剤とステロイドの処方がありましたが
7日に投薬が切れたあとも主治医が忙しいという理由で
実質放置されている状況でした

2019051003 
チームかかりつけ病院に到着し
問診と触診後すぐに採血をしてもらいます
(血管が細すぎて首から採血)

2019051004 
体重は1.8kgまで落ちて
推定3歳とは思えないほど小さく
まるで生後半年ほどの子猫にしか見えません

エコー検査で腹水が確認されたため
採取して成分の確認
最終的な確定診断として腹水を検査機関に出してもらいました

貧血はかなり進んでいました
すぐに静脈を確保し24時間点滴
翌10日には輸血も受けています

週明けにはFIPの確定診断が届き
残念ながら陽性

一時保護からこのままチームで正式に引き取りを決め
昨日は病院へお迎えに行きマリンママさんちに届けています

入院中5日間で1.95kgまで体重を増やしてもらいましたので
このまま大好きなドライフードを工夫しながら
ちゅ~るやウェットを織り交ぜながら
とにかく体力をつけるべく食事管理を徹底していきます

直虎がんばれ!

2019051005 
そしてもう1匹はよっちゃん

彼女は県庁との交渉の末に
3月末にチームで一時保護し避妊手術と難治性口内炎のための抜糸をして
センターへ返還していました

3本しか残っていなかった歯も全部抜いてしまい
予後の経過を観察してもらっていましたが
抗生剤が切れると口内炎が再発し
食事もままならない状態が続くため一時保護し再診しました

2019051006 
体重4.2kgと体重は悪くない

2019051007 
ただ口の中は最悪
歯はないのに歯茎が化膿して痛そう
しかもこの潰瘍は喉の奥まで広がって真っ赤っか
喉の奥まで潰瘍が広がり
唾を飲むことさえ辛そうです

2019051008 
難治性口内炎でも重篤な方だと言われてしまったよっちゃん

性格もよくおりこうさんな子なので
上手に緩和ケアをしながら家族として大事にしてくれる方が
どこかにいないかな...と淡い期待をしています

その場で2週間効果のある抗生剤の注射を打ってもらい
経過を観察するため入院をお願いしました

お薬の効果があらわれて口の赤みも引いてきたので
週明けの13日に泣く泣くセンターへ返還しています

よっちゃんもこの先ずっとお口の中のケアが必要です
抗生剤の一生投与とあきらめず
漢方やサプリの効果を試してみれば上手に緩和できる可能性もあります

既に県のセンターに返還してしまいましたが
もしもどこかにご縁がありましたら
よっちゃんを家族に迎えていただけないでしょうか

どうかよろしくお願いします


2019051009 
同センターに長く収容されていた白太郎くんが
4月13日に死亡しました

原因は不明
前日まで元気食欲排泄に全く問題がなかったそうです

2019051010 
白太郎くんにスタッフが面会したのは4月11日が最後でした...

1月には元気そうに見えた雪胡も死亡しています
彼女の死因も不明のままです

また収容中のブリとフグもFIPの疑いをかけられていて
ブリは昨年末からずっとステロイド投与を続けられています
フグについては4月末に疑いが浮上したものの
何故か風邪の治療を優先するための抗生剤のみ投与スタート

2019051911 
さらに最も気になっているのが写真のネック君

4月18日に水俣保健所から負傷猫として収容され
県のかかりつけ医に入院していました

治療を一段落したとのことでセンターへ移動されてきましたが
首の怪我のみならず顔全体が腫れているのが気になります

2019051912 
右の首の怪我も皮膚があらわになったままで
エリザベスカラーも付けてもらってないため何度も掻きむしり
完治への期待はできそうにありません

見た目の傷だけではなく顔の腫れも気になるので
職員さんに口の中を診てもらうよう要望を出していますが
こちらの要望は全く聞き入れてもらうことができず
実際には何も変わらず私たちの意見を無視されているようです

今回の直虎の一時保護に関しては
県の「主治医に診せたい」という回答に対し
私たちの「主治医で診たうえでの今の状況なのだから
セカンドオピニオンを求めるべく当団体で診せてみたい」
という気持ちがなかなか伝わらず
県庁から許可を得るまでに30分かかりました
(よっちゃんは口内炎と避妊手術からチームで携わっていたせいか
すんなり一時保護ができました)

殺処分ゼロを目指す
同じ気持ちで仕事をしているはずの行政が
私たちの思いや意見に耳を傾けてくれない状況が依然として続き
毎週仕事の合間を縫ってセンターに足を運ぶにゃぶ子さんもモモさんも
センターとの温度差に疲弊するばかりです...

県のセンターは民間の委託業者が運営し
県の職員が週に1度、半日だけ訪問しています

適切な治療や判断ができる県職を常勤させて欲しい
もう何度も訴え続けていますが
この先実現する見込みはありません

「気になる子はいませんか」
何度も投げかけているにも関わらず
異変を見過ごされている子たちがいます

この先どうアンテナを張っていけばいいのか

限界を感じています

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犬のテイジーに高額な医療費が必要です
みなさまの温かいご支援を心よりお待ちしています

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■チームにゃわんで物資が不足しています

・赤ちゃん用おしりふき
・ロイカナ「インドア7+」(ドライ)
※フードは全て猫用です

送り先住所をお知らせしますので
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テーマ:里親募集 - ジャンル:ペット

2019.05.19 | | 熊本県動物管理センター

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プロフィール

にゃわん

Author:にゃわん
主に熊本市動物愛護センターに収容されて処分を待つ猫たちをレスキューし、新しい家族への橋渡しをしています。レスキューするにゃわん、不幸な猫達を預かりケガや病気の治療をしてくださる一時預かりさん、支援金や支援物資で後方支援してくださる方々、そして安住の地として迎えてくれる新しい飼主さん。はかない命をみんなで繋げようとする素晴らしい命のリレーをご紹介していきたいと思います。

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